食への気遣いに疲れてますか?
放射能汚染を忘れかけていますか?
この本は今年出版の新しい本です。チェルノブイリで調査をされてきた著者が、まだ忘れてはいけないと警告してくれています。チェルノブイリでは事故から26年にして、未だに子どもたちへの影響があると。
つい最近、福島で海への放射能漏れが発覚したところですよね。(その少し前に家庭で放射線量を測定されているかたが、野菜の放射線量の値が上がっていると心配されていたところでした)
著者は食品安全の第一人者で、1984年発足のNPO法人「食品と暮らしの安全基金」の代表だそうで、チェルノブイリでも調査を何度もされています。
この本は、放射能汚染だけでなく、丈夫な身体づくりのために、実験結果に基づいて、食材から出来合いのもの、外食産業にまで及ぶさまざまな食品の危険性と安全性が解説されていて、心配の種の尽きない昨今の世に安心を届けてくれています。
“不安のある福島県産米を、なぜ、何とかして出荷しようとするのか。コメは余って困っているのだから、消費を減少させる施策を懸命に推進する農林水産省の姿勢は、滑稽といえる。
コメは主食だから、汚染地での作付けを厳しく制限し、放射能を一ベクレル/kgまで検査して、それ以下を「不検出」にするのがいい。不安を徹底的に取り除かなければ、お母さんのコメ離れが進むので、次の世代のコメ離れも進むことになる。”(p118)
“勇気ある生産者「杉本園」
放射能値が高かった2011年産の茶葉は、本来なら県が買い上げて処分すべきだったが、それを自ら率先して焼却処分した生産者を紹介しよう。
(中略)
その後、2012年4月から新基準になり、お茶は飲む状態で10ベクレルと規制されるようになった。杉本さんのお茶は、淹れると最大でも2.5ベクレルにしかならない。
ところが、一般食品が100ベクレルで規制されるときに、152ベクレルの茶葉が混ざったお茶をお客さんに売ることはできないとして、杉本さんは思い切って、2011年に生産したお茶の2t強をすべて、焼却処分してしまったのだ。
“ こういう生産者をみんなで応援しようではないか。(p174)”
ここにまともな考え方の連鎖が。ネット上の作為ある狂った言葉の洪水から、まともな精神が守られますように。。
ともかく、まだまだ油断せずに、危険な食品を摂らないように気をつけて、同時に、カリウムとカルシウム、その他のミネラルも豊富な食事を心がけましょう!