食品成分表から糖質が消えた
女子栄養大学の食品成分表は長年、何かと参考にしています。
最新の2012年版には糖質が表にないですけど、なるほど…
炭水化物から食物繊維の総量を引いて自分で求めるのですね。
ネットを見ていると糖分の1日の摂取量もいろいろ言われてますけど、最新の食品成分表では1日20点(資料編のP.75, 76)の点数法で、砂糖は0.5点とあるのをみつけました。「80kcalを1点」 とあるので、40kcalなんですね。だから、白砂糖なら10gです(大さじ1強。小さじなら3杯強)。
1994年版では砂糖1点になっています。半分に減らされたわけですけど、砂糖の場合、必要量ではなくて許容量であって、私たちの健康を考えてくれているのですよね。
糖分は果物も穀物も野菜も肉類も、ほとんどの食品に自然に含まれるし、でんぷんも最終的にブドウ糖に分解される糖質の一種。
でんぷんは炭水化物ですが、炭水化物を1日に摂るべき最低の量、これが 50g だそうです(アール・ミンデル「ビタミン・バイブル」p184)。炭水化物は、玄米ご飯を朝昼晩と1膳ずつ食べただけで150gを越えてしまいます。普通に食生活をしていれば十分足りているし、もし万が一そうでなくても、栄養分をはぎとってある白砂糖を加えたら、百害あって一利無しなのでした。
食材の自然のままの甘味、旨みの素晴らしさ。これを知ってしまった今は、料理に砂糖を使うのが当り前だった時代を悲しく思います。
元来、私、ひどい甘党です。でもなぜか、ごはんに甘いものは、子どもの頃から好みませんでした。甘いデンブとか太巻き寿司、いなり寿司、甘い煮豆、甘い卵焼き…申し訳ないと思えば食べましたけど…気乗りのするものではありませんでした。
私、どうも甘いものは、甘いものだけで浸りたいらしいです。もう今でこそ、なければ食べたいとも思わないのですが、それでもあれば手を出してしまうし、食べ出せばやめられない。。
栄養バランスが崩れた食べ物だと、脳が満腹感を感じないので食べ過ぎてしまうと本で読んだところです。食べ過ぎの理由はほかにもあると思いますけど…もったいないとか、簡単につまめるからとか、口当たりが良すぎるとか。。
間食だから甘いお菓子という先入観は捨てて、口にするものはいつでもミネラル、ビタミン豊富なものを考えるべきですね。
<白砂糖の成分> by karla
50% 商魂
40% 無知
10% その他、甘え、ストレス、不可抗力などなど…
<糖質>
- 多糖類polysaccharide:でんぷんstarch(ブドウ糖)、セルロースcellulose
- 二糖類disaccharide:ショ糖sucrose(果糖+ブドウ糖)、麦芽糖maltose(ブドウ糖 ×2)、乳糖lactose(ブドウ糖+ガラクトース)
- 単糖類monosaccharide:果糖fructose、ブドウ糖glucose、ガラクトースgalactose
✐でんぷん(スターチ)は、ブドウ糖(グルコース、血糖)が連なったもので、植物の光合成で二酸化炭素と水と日光からつくられる。体内で、唾液や膵液の消化酵素アミラーゼでデキストリンに分解され、最終的に小腸の消化酵素 α-グルコシターゼでブドウ糖に分解され、小腸壁から吸収されて身体のエネルギー源となる。一部は一時的にグリコーゲンとして肝臓に蓄えられ(100g=600kcalほど Wikipedia)、必要に応じてエネルギーに使う。余剰分は脂肪になって筋肉や皮下組織に蓄えられる。